ウィッチャーとスカイリムを混ぜて、ダークソウルを足して主人公補正を消したゲーム『Gothic 1 Remake』レビュー・評価

★『Gothic 1 Remake』というゲームはとにかく難しい。

『Gothic 1 Remake』は「コロニー」というとこが冒険の舞台だが

簡単に言えば、1つの県に囚人を閉じ込めるつもりが、

檻の入れ方をミスって、囚人も、囚人を連れてきた警察も、一部の村人や貴族も全部檻に入ってしまって、出れなくなってしまったことで外と檻(結界の中)という世界が二分割されてしまう。

その檻の中の国がコロニーというか、そんな世界が舞台である。

ちなみに主人公はなんかの罪でコロニーに投げ入れられてしまうとこから始まる。

なので、ゲームの中で囚人であるわしが

村人を殴れば殺される。護衛に近づいたら殺される。

モールラットに挑んだら殺される。

武器を抜いたまま話しかけた、襲われる。

崖から落ちた、はい、死んだ。

もはやオークと戦う前に世界から殺されている。

『Gothic 1 Remake』は自由度が高いゲームというより、

ただ、世界を置いてあるゲームなのだ。


★最近のオープンワールドとの比較

最近のオープンワールドゲームは親切である。

目的地が表示されるし、行くべき場所が分かる。

クエストも整理されているので、迷わない。

だから、快適に遊べるのだが

『Gothic 1 Remake』は気付いたら森を歩いている、

洞窟を見つける。スカベンジャーを見つける。

ワイルドベリーを拾う。変なキャンプを見つける。

肉炒める。宗教勧誘される。なんか変なもん吸わされる。

迷子になる、ゴブリンの群れに殺される。そもそもの話

「わし、ここに何しに来たんやったっけ?」

っていう話になってしまう。


★時間溶けるぅう!なんやこの『Gothic 1 Remake』ってゲーム!

何がいるのか分からない、丘の向こうに何があるのか。

森の奥に何がいるのか、あの洞窟には何があるのか。

それが気になるので歩いたり、泳いだりしてしまう。

勝手に人の家でベッドで寝てたら、村人にぶち殺されて、

「ほな、どうすりゃええんじゃああ!」

というわけで最終的には4時間経過。ほんと時間が溶けてしまう。


★この感覚は少しスカイリムに近い。

体感ではこのゲームはスカイリムよりも厳しい。

なんせ主人公補正がほぼ存在しない。

世界はプレイヤー中心に回っていない。

びっくりしたのが

自分が死んで倒れたら、そのスキに殺された奴に服を漁られてアイテムを盗まれる場合がある。

うわー、現実世界でもダークすぎるぅ。

あとは、

盗めば殴られる。誤って攻撃しても斬りつけられる。

武器を抜いて近付いても警戒される。

このへんはウィッチャーとかスカイリムとかの海外ゲームとシステム的に同じ系統っぽい。

よく、ドラクエの民家でツボ割ったり投げたりして大丈夫かという疑問を見かけるが、実際そのままやるとリアルにこうなるのだよ。

それが『Gothic 1 Remake』なのだ


★選択肢と人間臭さはウィッチャーに近い。

派閥があって人間関係がある。

会話形式で誰に協力するかで流れが変わる。

クエストも単なるお使いではなく、人と人との関係の中で進んでいく。ただ、簡単なクエストがない。

どこいけばいいのかがまずわからん。で、すぐ死ぬ。

このあたりがなんかウィッチャーっぽい。

なお、すぐ死ぬとこはダークソウル。


★どういうゲームか

『Gothic 1 Remake』はウィッチャーとスカイリムとダークソウルを混ぜたようなゲームだなと個人的には思った。

最初は理不尽だったが、慣れてくるとハマってくる。

ワイルドベリーを拾う。古い剣を手に入れる。

ショートボウを見つける。肉を炒める。地図を買う。

そういう自由性がなんかいい。


★レベルアップしてもスキルポイント手に入るだけ。

普通のRPGならレベルアップすれば強くなる。

しかし『Gothic 1 Remake』ではそうならない。

レベルアップでLPを手に入れ、集めた鉱石を支払い、

師匠に戦い方やアビリティを教わる必要がある。

レベルアップしただけで強くなったり、LV1の時より強くなったり、敵を倒せたりしないのだ。

普通のRPGならレベルアップ時に数字が上がり、

「強くなった」と感じるが、『Gothic 1 Remake』は

雑魚敵のスカベンジャーにも勝てなかった。

ところが古い剣を拾い、R3でターゲットできることを覚え、後ろへ下がりながらYボタンで突くと安全である。

R1で避け動作もある模様だ。

そんな感じで少しずつ戦えるようになる。レベルが上がったからではない。


★鉱石は単なる通貨ではない。

コロニーでは鉱石が経済そのものになっている。

武器も買う、訓練も受けて、生活もする。

すべて鉱石で回っている。

だから世界観に妙な説得力がある。


★遊ぶ前とのイメージの違い

「またなんかオープンワールドRPGのリメイクがでるんか」

くらいしかに思ってなかったが、

まず不便、死にやすい、迷いやすい、説明も少ない。

人によっては投げ出したくなるかもしれない。

わしも投げ出そうとして4時間ほど遊んでしまった。

なんせ、ただのオープンワールドと全然違う。

地図を確認し、敵にぶち殺され、

ワイルドベリーを集め、新しい場所を探している。

『Gothic 1 Remake』は万人向けではない。

しかし、自分のような

「次は何があるんやろ」という探索のワクワク感を

求めている人には刺さるかもしれない。

少なくとも自分は、

村人に殴り殺されたゲームを、

なぜかまた起動してしまった。

それだけは確かである。


★NPCのが強い世界

また、NPCの存在も印象的だった。

ラットフォードはガイドや戦い方を教えてくれる。

ドラックスは狩猟用ナイフのお礼にニューキャンプへ案内してくれる。

NPCそれぞれが鉱石とLPを支払えば武器訓練をしてくれる。

こうしたNPCたちは単なるクエスト発生装置ではなく、

実際、死体を放置しているとアイテムを持っていくし、

武器を抜いたまま近付けば警戒される。

だからこそ、

『Gothic 1 Remake』は不便なのに面白い。

かなり不親切である。

それでも気付けば、

「あの洞窟なんやろ」「あのキャンプ行ってみるか」

と歩き回っている。遊んでいるというより、

コロニーで生活している感覚に近い。

それが25年前の作品が

Steam同時接続8万人という人気につながったのは、多くの人がなんかしらの共感を持てたんだろうなという話である。


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