『リック・ストラウド』初プレイレビュー|豪快そうで奥深いテクニカルキャラ『餓狼伝説 City of the Wolves』

『リック・ストラウド』初プレイレビュー|豪快そうで奥深いテクニカルキャラ『餓狼伝説 City of the Wolves』

7月23日、シーズン3が開幕。

新キャラクター『リック・ストラウド』がついに配信された。

リック・ストラウドは『リアルバウト餓狼伝説2』が初出キャラである。見たことはあったけど、自分は『リアルバウト餓狼伝説スペシャル』から、社会人になって遠のいて『リアルバウト餓狼伝説2』はやってなかった気がする。

見た目かっこよかったので何となく覚えているが、

「ボクサーキャラなんやな。」といった感想。

見た目からして接近戦が得意そうで、パンチを主体にゴリゴリ攻めるファイターという印象だった。

試合が始まる前まではそんなキャラクターをイメージしていたが

リック・ストラウドは、考えることが多く、使い込むほど面白さが増していくキャラクターである。


最初は操作が全く追いつかなかった

まず驚いたのが操作量だった。

通常技からキャンセルして必殺技を出して終わり。

そんなシンプルなキャラクターではない。

ダッシュパンチである『シューティングスター』

そこから派生。さらに派生。コンボ。

「まだ入力あるんかい!多い!」

と思って、トライアルを進めるだけでも手が忙しく、手が何を押してるのかわからんくらい入力が続く。

「あかん、これは難しいキャラや。」

と一瞬で心が折れそうになった。

「せっかく配信された新キャラやのに、使いこなせる気がせん。」

そう思ったほど難しかった。


まず覚えたのは近距離強キックからの基本コンボ

まず練習したのが、

近距離強キック → シューティングスター → レオ

というシンプルな流れ。

近距離で強キックが当たったら『シューティングスター』へつなぎ、そこから『レオ』へ派生する。

まずはここまで。

最初から全部つなごうとすると「まだ入力あるんか!」となるので、一つずつ増やしていくほうが覚えやすかった。


慣れてきたらヘリオン、さらに超必殺技までつながる

『レオ』まで安定してきたら、次に練習したのが、

近距離強キック → シューティングスター → レオ → ヘリオン

という流れ。

十字アッパーである『ヘリオン』までつながると相手を打ち上げられ、一気にコンボらしくなってくる。

さらにゲージがあるなら、

近距離強キック → シューティングスター → レオ → ヘリオン → 超必殺技

まで狙える。

最初は『レオ』まででも手が忙しかったのに、少しずつ入力を増やしていくと、いつの間にか超必殺技までつながるようになる。

一気に全部覚えるのではなく、

シューティングスター → レオ → ヘリオン → 超必殺技

と、一段ずつ増やしていくのがわしには合っていた。


思っていた以上にテクニカル

リックは豪快なキャラクターに見えるがかなり繊細だ。

どの通常技から攻めるか。

どこでダッシュ→パンチである『シューティングスター』へ

つなぐか。どの派生を選ぶか。

前へ出て殴るだけではなく、一つひとつ考えながら戦う必要がある。


「できなかった」が「できた」に変わる

何度かトライアルを繰り返していると、

最初は失敗していたコンボが少しずつ成功するようになってきた。

ボタン2つ押しからの『シューティングスター』→『レオ』→十字アッパーである『ヘリオン』

全くつなげられなかったものが、

何度も練習すると自然と指が動くのでこれがまたできた時が

気持ちいい。

リック・ストラウドは簡単に動かせるキャラクターではないが、

不思議と

「あと一回だけじゃあ!」

と思って、アケコンのボタンを叩き続けてしまう。

少しずつ上達していることを実感しやすい。


コンボより面白かったのは立ち回り

ジャンプ攻撃から派手なコンボを決めることばかり考えていた。

リックを触るまでは、『シューティングスター』から一気に攻め込むキャラクターだと思っていたのだが、

それだけでは全然勝てない。

まず通常技で相手の動きを止める。

一歩踏み込むのか、それとも様子を見るのか。

相手が飛びそうなら対空を意識する。

ガードを固めているなら無理に突っ込まず距離を保つ。

そんな小さな読み合いを繰り返しながら、ここだと思った瞬間に『シューティングスター』で一気に攻め込む。

このメリハリがめっちゃええ。

ボクサーという見た目から、「とにかく前へ出続けるキャラクター」だと思っていたが、勢いだけでは通用しない。

中距離では遠距離強キックが使いやすかった。

あと、使いやすかったのが遠距離強キックだった。

リーチが長く、中距離から相手へ触りにいける。

しかも、ここから『シューティングスター』へつなげられるので、

遠距離強キック → シューティングスター → レオ

という流れも使える。

近距離まで無理やり潜り込んでからコンボを始めるだけではない。

相手との距離を見ながら遠距離強キックを差し込み、当たったところから『シューティングスター』で攻め込める。


実戦ではコンボより「当てる」ほうが難しい

トレーニングでコンボができるようになっても、実戦ではそもそも最初の一発が当たらない。

そこで意識するようになったのがヒット確認だった。

通常技が当たったのを見てから『シューティングスター』へつなぐ。

ガードされているのに最後まで派生を出し切ってしまえば、逆に反撃を受けることもある。

長いコンボを覚えることばかり考えていたが、

どの距離から通常技を当てるか。

当たったらどこまで伸ばすか。

こっちを考えるほうが実戦では重要だった。

だからリックは、コンボを覚えて終わりではない。

覚えたコンボを「どうやって当てるか」まで含めて面白いキャラクターだと思う。


シューティングスターの派生も使い分ける

『シューティングスター』からは複数の派生技が出せるので、最初は、

「どっち使えばええんや?」

となった。

コンボを伸ばしたい時はレオ(弱パンチ派生)が使いやすかった。

強パンチ派生はそこでコンボが終わる場面もある。

とりあえず何でも派生させればいいわけではなく、その後どう攻めたいかまで考える必要がある。

こういうところも、見た目から想像していた「前へ出てパンチでゴリ押すボクサー」とはかなり違った。

駆け引きを積み重ねた先にコンボがある。

だからコンボが成功した時よりも、「この距離なら当たる」と読んで通常技を差し込めた瞬間のほうが嬉しかった。

リックは派手なコンボキャラというより、地上戦で相手を崩す過程そのものを楽しめるキャラクターだと感じた。


トライアルの印象も変わった

トライアルは「難しいコンボを覚えるモード」のイメージだが、

コンボを教えるだけではない。

「このキャラクターはこう戦ってほしい。」

そんな開発側の意図まで伝わってくるような内容だった。

何度も同じ技を使わせる理由も、

遊んでいるうちに自然と理解できた。

わしの場合は、最初からコンボ全部を通そうとするより、入力を区切って練習したほうが覚えやすかった。

まず、

近距離強キック → シューティングスター

を繰り返す。

安定したら『レオ』まで。

さらに『ヘリオン』まで。

一つできたら次を足していく。

トライアルを進めるだけでは「入力多すぎるやろ!」と思っていたが、こうやって分解してみると、リックが何を狙っているキャラクターなのかも少しずつ分かってきた。


難しいのに嫌にならない

難しいキャラクターは、

途中で諦めてしまうことも多いが、

リック・ストラウドは失敗しても、

「もう一回やってみよう。」

と思える。

コンボが一歩進んで、派生が成功して、昨日より少し動ける。

その積み重ねが楽しく、気付けば何時間も遊んでいた。


誰でもすぐ使えるキャラではない

初心者向けとは言いにくい。

だって、派生技も多いし、入力も忙しい。

覚えることも少なくないもの。

それでも、

格闘ゲームで「上達する楽しさ」を味わいたい人にはぴったりだと思う。

難しいからこそ、成長が実感できる。

それが『リック・ストラウド』というキャラクターである。


「長く付き合いたくなるキャラ」

配信されたばかりなので、

まだまだ研究が進むキャラクターだと思う。

新しいコンボや、立ち回り、連係。

これからさらに発見が増えていくだろうが、

リック・ストラウドは、一日遊んで終わるタイプのキャラクターではない。

「難しく感じる。それでも、もっと使いこなしたい。」

そう思わせてくれる魅力があり、今後も長く触り続けたくなるキャラクターというのが、わしの率直な第一印象だった。

『シューティングスター』はどんどん繰り出していこう!


【関連プレイコラム】

ネオジオ復刻。でも戻るのは、本体じゃない。

ネオジオが復刻されるらしい。


【参考リンク】

NEO GEO Landing Page – Plaion Replai EU


HDMIにも対応して、今のテレビでも遊びやすくなるという。

いやぁ、ネオジオか。

今のゲーム機と比べたら、そりゃ性能では勝負にならん。

PS5もあるし、PCもあるし、昔のゲームを遊ぶ方法だっていくらでもある。

だから「今さらネオジオを買う理由は?」と聞かれたら、わしも少し困る。

でも、このニュースを見た瞬間、

「ネオジオかぁ……」

となった。

思い出したのはスペックでも画質でもない。

ゲーセンやゲームショップにいた連中のことだった。


ゲーセンの100円を家に持って帰れる!

当時のゲームは、ゲーセンや駄菓子屋へ行って遊ぶものだった。

100円を入れて遊ぶ。

負けたら終わり。

格ゲーなんか下手したら、

100円入れる→乱入される→ボコボコにされる→終了。

「わしの100円返せや!」

である。

だからネオジオというゲーム機は、わしにとってちょっと特別だった。

だってゲーセンで100円入れて遊んでいたゲームが、家で好きなだけできるんじゃぞ。

今考えてもすごい。

ただしソフトが高い。

1本3万円くらいする。

ゲーム一本3万円じゃあ!

今なら「高っ!」で終わるかもしれない。

でも当時は、

「ゲーセンで何回も100円入れること考えたら、こっちの方がええんちゃうか?」

みたいな計算もしていた。

何より大きかったのは、家で練習できることだった。

ゲーセンで100円を溶かしながら練習しなくてもいい。

家なら何回負けてもタダ。

よっしゃ、これで練習してゲーセン行ったら勝てるじゃあ!

そんなゲーム機だった。


「強いなぁ」で友達みたいになる

格闘ゲームをやっていた頃は、よくゲーセンに通っていた。

同じ時間帯に行くと、だいたいいつもの連中がおる。

別に最初から友達だったわけじゃない。

名前すら知らん。

でも対戦はする。

何回か戦っていると、そのうち

「強いなぁ」

とか言われる。

そこから普通に喋るようになる。

今考えたら変な話よな。

自己紹介もしてない。

仕事も知らない。

どこに住んでるかも知らない。

でも、

「こいつKOF強い」

それだけは知っとる。

それで十分だった。

ゲームの腕前なんか、その場で戦えば全部分かるからな。

強いやつには、

「お前強いなぁ!」

それだけでええ。

今思えば、ものすごく単純な人間関係だった。

でも、わしはあの感じが好きだった。


負けそうなのに全部使って「おいぃ!」

チーム戦をやっていたときのことも覚えている。

もうどう考えても負けそう。

普通ならゲージを残すとか、少しでも次につなげる戦い方をするんだろう。

でも、わしは違う。

全部使う。

「もう知らん!全部じゃあ!」

みたいな感じで突っ込む。

そして負ける。

すると後ろから、

「おいぃ!」

って言われる。

でも、みんな笑っとる。

わしも笑っとる。

勝ち負けだけ考えたら、たぶんアホな戦い方だった。

でも楽しかった。

ゲームの内容だけじゃなくて、その後ろで見ている連中の反応まで含めて格ゲーだったんよな。


「それ弱いから」で勝手にキャラを変えられる

顔なじみばかりが集まったゲームショップのKOF大会にも出た。

3人チームだった。

あるとき、わしがルガールを選ぼうとした。

すると仲間が、

「それ弱いから、いつものキャラにしとき」

と勝手に変えた。

「おい!!」

わしのキャラじゃあ!好きなん使わせろ!

普段から一緒に遊んでいたから、みんな知っとる。

だから本人より先に、

「お前、それ使ったらあかん」

と言われる。

なんじゃその関係。

でも、そんな距離感だった。


わしのネオジオは店長に売った

わしのネオジオは新品ではなく、中古で買った。

それから遊んで、引っ越すことになったとき、仲の良かったゲームショップの店長に売った。

確か1万5000円くらいだったと思う。

今のネオジオの中古価格を考えたら、

「持っときゃよかったぁぁぁ!」

となるかもしれん。

でも当時はそんなこと考えてない。

買ったのもゲームショップ。

遊んでいたのも、その周辺で知り合った連中。

最後に売った相手もゲームショップの店長。

ネオジオ一台思い出しても、ゲーム機そのものより人の顔ばっかり出てくる。


Amazonなんかなかった

当然だが、当時Amazonなんてものはなかった。

初めて聞いたときは

「密林の何?」

って聞き返したこともある。

欲しいゲームがあったら店へ行く。

店長と喋る。

常連がおったら、そいつとも喋る。

「これ面白い?」「これ買った?」「お前これ強い?」

そんな話をしながらゲームを買う。

今ならスマホで調べて、そのままボタンを押したら次の日には届く。

めちゃくちゃ便利になった。

わしも普通に使っとる。

もう昔には戻れん。

でも、ゲーム一本買うだけで誰かと喋っていた時代も、今考えると悪くなかった。

何を買ったかだけじゃなく、

誰がおったかまで覚えとる。


駄菓子屋のゲーム機にカップラーメンをぶちまけた

そして、ネオジオや昔のゲーセンのことを考えていたら、どうでもいい記憶まで出てきた。

当時よく行っていた、駄菓子屋とゲームショップがくっついたような店があった。

そこでゲームをしながらカップラーメンを食っていた。

子供だったわしは何を考えたのか、ゲーム筐体の上にカップラーメンを置いていた。

もうこの時点で嫌な予感しかしない。

当然、

ガシャーン!

こぼした。

しかも高いゲーム筐体に。

そして、

壊した。

おまけに筐体に画面真っ黒で

謎のプログラミングみたいな文字が表示される。

ぎゃあああああああ!!

今なら笑い事じゃない。いや、当時も笑い事じゃない。

店の人には怒られたと思うが、子供だったから最終的には許してもらえた。

そして、

「やってしもた……」

という絶望。

ワシの友達はゲラゲラ笑ってる。

そんなものまで、ネオジオ復刻のニュースひとつで出てくる。

人間の記憶って変なもんじゃ。


ネオジオが復刻されて、わしが思い出したもの

ネオジオが復刻される。

HDMI対応で、今の環境でも遊びやすくなる。

それ自体もうれしい。

でも、わしがこのニュースを見て思い出したのは、本体の性能でもソフトの値段でもなかった。

「強いなぁ」と声をかけてきたやつ。

ゲージを全部使ったら「おいぃ!」と笑ったやつ。

勝手にわしのキャラを変えたやつ。

ネオジオを買った店。

最後に売った店長。

そしてゲーム筐体にぶちまけたカップラーメン。

ゲームの思い出のはずなのに、人と場所と匂いばっかり覚えとる。

たぶん、わしにとって昔のゲームってそういうものなんやろなぁ。

ゲームだけを遊んでいたわけじゃなかった。

店へ行って、人がおって、100円玉を入れて、勝ったり負けたりして、くだらんことを喋って帰る。

その全部がゲームだった。

だからネオジオが復刻されても、あの頃とまったく同じものは戻ってこない。

でも本体を見れば、

「ああ、あいつらと遊んどったなぁ」

くらいは思い出せる。

それで十分なのかもしれん。ちなみにネオジオは高かった。

ソフトなんか1本3万円。

それでも今になって残っているのは、値段の記憶より人との記憶の方が多い。

……ただし、ゲーム筐体の上にカップラーメンを置くのだけはおすすめしない。

ゲーム機、壊れるぞ。


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