遊んで感じたこと|期待は現実になったのか『アサシンクリード4 ブラックフラッグ RE:シンクロ』レビュー

『アサシンクリード4 ブラックフラッグ RE:シンクロ』は予想以上にいい出来。

発売前は、戦闘やステルスの刷新、現代向けの操作性など、単なるグラフィック向上では終わらないリメイクになるのではないかと期待はしていた。

というのもアサシンクリードシリーズは自分の中では初見プレイで『何でウケてるのかがわからん』→『めちゃくちゃに面白くて新しい』という風に逆転した特に思い入れのある作品だっただけに、期待が大きかった反面、「アサシンクリードらしさは残るのか」という不安も少しあった。

だが、プレイして遊んだ今ではその答えは想像していた以上によかった。


『アサシン クリードブラックフラッグ RE:シンクロ』は「船で世界を体験するゲーム」

『アサシン クリード ブラックフラッグ RE:シンクロ』の魅力はストーリーだけではないということだ。

広大な海を自由に航海し、気になる島を見つければ上陸して探索する。探索を終えれば再び船へ戻り、水平線の向こうへ向かう。

海戦で敵船を撃破し、そのまま次の目的地を目指す流れは、今遊んでもまったく色あせていなかった。

ゲームを攻略しているというより、自分自身が海賊としてカリブ海を旅しているような感覚になる。

わしは目的地へ向かう途中でも、気になる島が見えたらつい上陸してしまう。ストーリーを進めるつもりだったのに、気付けば宝箱を探したり動物を狩ったりして時間が過ぎていた。こういう寄り道そのものが楽しいゲームは、今でもそう多くはない。

この没入感こそ『アサシン クリード ブラックフラッグ RE:シンクロ』が今でも多くの人に愛されている理由なのだと思う。

グラフィックが進化したことで海の透明感や波の表現、空の広がりがさらに美しくなり、「この世界に入り込める感覚」は当時以上に強くなっていた。


戦闘とステルスは期待以上だった

発売前に最も期待していたのが戦闘とステルスだった。

パリィから反撃へつなげる流れが気持ちよく、敵との駆け引きが以前よりも楽しめるようになっている。パリィが決まるたびに「おっしゃあ!もう一人来い!」と思ってしまうくらい気持ちいい。

敵に囲まれてもタイミングよく受け流しながら反撃していく戦闘は、つい次の戦いを探したくなるほど爽快だった。

ステルスも大きく遊びやすくなった。期待通りである。

しゃがみ動作が追加されたことでようやく草むらに隠れながら近付けるようになった。身を隠しながら進める場面が増え、潜入ルートを考える楽しさも増している。なんかしゃがみ心地がよい。

うっすら現代向けになるのではとは予想をしていたが、予想以上に自然な進化を遂げていた。

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「RE:シンクロ」の意味が少し分かった気がする

発売前から最も気になっていたのが、「RE:シンクロ」というタイトルだった。

アサシンクリードシリーズにおける「シンクロ」は、祖先の記憶を追体験するという世界観そのものを表している。

だからこそ、「再同期」という言葉には特別な意味があるように感じていた。

『アサシンクリード4 ブラックフラッグ RE:シンクロ』は完全な作り直しではなく、当時の記憶を現代へ同期し直した作品という印象を受けた。

ブラックフラッグらしい空気感や海賊として世界を旅する楽しさはそのまま残しながら、操作性や戦闘だけを現代向けに磨き上げている。

新しいゲームというより、「あの頃の体験を、今の技術でもう一度味わう作品」という表現が一番しっくりくる。


キャラクターと世界への愛着はやはり変わらなかった

わしはエツィオ・アウディトーレのフィギュアや、『アサシンクリード ミラージュ』のグッズを今でも大切にしている。特典で買ったのだ。

だが、今回の『アサシンクリード4 ブラックフラッグ RE:シンクロ』ではエドワードという主人公の魅力はもちろん、港町の雰囲気や海賊たちの活気、海の景色まで含めて、「これがブラックフラッグだ」と思える空気がしっかり残されていた。

改めて、このシリーズは主人公だけではなく、歴史や世界そのものを好きになる作品なのだと感じた。なんだか世界の作りが細かくて旅がしたくなるゲームなのである。


PS5版を選んで正解だった

今回はPS5版でプレイした。

RTX5070を搭載したPCもあるため画質だけを考えればPC版という選択肢もあったが、すぐに遊び始められる手軽さを優先した。

電源を入れ、そのまま海へ出られる。

この快適さは思っていた以上に大きく、気が付けば「少しだけ遊ぶつもり」が何時間も航海していたことも少なくない。

ブラックフラッグのように世界を歩き回るゲームほど、この気軽さの恩恵は大きいと感じた。


海を航海し、島を見つけ、探索を終えたら再び船へ戻る。

『アサシンクリード4 ブラックフラッグ RE:シンクロ』を遊んで感じたのは、ブラックフラッグという作品の魅力はまったく色あせていなかったということだ。

その体験は現代の技術によってさらに没入感が高まっていた。

発売前は「期待している作品」だったが、プレイした今では「もう一度この世界へ帰ってきて良かった」と思える。

ブラックフラッグを遊んだことがある人はもちろん、シリーズ未経験の人にも勧めたくなるリメイクだ。

最近はオープンワールドゲームも数え切れないほど発売されている。

だが、『アサシンクリード4 ブラックフラッグ RE:シンクロ』はただマップが広いだけではなく、「この世界でもう少し航海したい」と思わせてくれる作品なのだ。

今回のRE:シンクロは、その魅力を改めて思い出させてくれるリメイクだった。

いい出来である。


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