気持ちよさは斬撃音じゃなかった。魂吸収音を比べてみた。『鬼武者 Way of the Sword』体験版 レビュー・評価

気持ちよさは斬撃音じゃなかった。魂吸収音を比べてみた。『鬼武者 Way of the Sword』体験版 レビュー・評価

『鬼武者 Way of the Sword』の体験版をPS5 Proで始めて、最初に魅入ってしまったのはやっぱり画質だった。

岩や川といった自然物、鎧の質感、木材についた傷、炎の揺らぎ。

どれも細かく描かれていて、思わず足を止めて見てしまう。

「やっぱり最近のゲームは綺麗やなぁ」

最初はそんな感想だった。

その後、RTX5070を搭載したPCでもプレイしてみた。

当然こちらも綺麗だ。

PS5 ProとRTX5070搭載PC。

せっかく両方で遊べるなら、画質や動作の違いが気になるところだが、実際に遊び比べて一番印象に残ったのは別の部分だった。

画質ではない。

フレームレートでもない。

魂吸収音である。

PS5 ProとPCでは、同じ『鬼武者』でも「気持ちいい」と感じる音がかなり違う。

特にPS5 ProはDualSenseから聞こえる魂吸収音との相性が良く、PCでは刀がぶつかる金属音や斬撃音が強烈だった。

両方遊んだ結果、わしが最終的に選びたくなったのはPS5版。

今回は画質やスペック表だけでは分からなかった、『鬼武者』の「音の気持ちよさ」を比べてみる。


敵を倒すより魂を吸収する瞬間が気持ちいい

『鬼武者』では敵を倒すと魂が出現する。

その魂を吸収すると、

「コォォォ……」

と集まり、

「プシュッ」

と吸い込まれ、

最後に

「クシュウッ」

と締める。

この一連の流れが妙に気持ちいい。

わしは『鬼武者』シリーズをほとんど遊んだことがない。

名前は昔から知っていたものの、本格的に触るのは今回が初めてだ。

だから余計に新鮮だったのかもしれない。

最初は「敵の攻撃を見切って刀で斬るゲーム」という印象だったのに、しばらくすると敵を倒したあとに魂が出てくるのを待つようになった。

そして魂が出たら吸う。

「コォォォ……クシュウッ」

これを聞きたい。

剣戟アクションを遊んでいるはずなのに、いつの間にかわしの中では、

「敵を倒して魂を吸うゲーム」

になっていた。


PS5 ProはDualSenseから聞こえる魂吸収音が気持ちいい

PS5 Proで特に印象に残ったのがDualSenseだ。

敵を倒して魂を吸収すると、その音がコントローラーから聞こえてくる。

これが想像以上に『鬼武者』と相性が良い。

「コォォォ……」

という音が手元から聞こえ、魂が画面の向こうから自分のところへ飛んでくる。

さらに振動も加わる。

テレビから音を聞くだけではなく、手元でも魂を回収したことが分かるため、敵を倒してから吸収するまでが一つの動作としてつながって感じられた。

これが気持ちいい。

PS5 Proで遊んでいると、

敵を倒した瞬間より、

魂を吸い込んだ瞬間の方が「倒した!」という感覚が強い。

『鬼武者』の魂吸収というシステムを楽しむなら、DualSenseはかなり面白いと思う。


RTX5070搭載PCは刀の「キンッ!ザシュッ!」が気持ちいい

次はRTX5070を搭載したPC。

こちらは4K環境で遊んでみた。

画面はもちろん綺麗だったが、それ以上にわしの耳へ飛び込んできたのが斬撃音だった。

「キンッ!」

「ザシュッ!」

「ブッシャァ!」

刀を抜く音。

刃と刃がぶつかる音。

敵を斬った音。

血飛沫が飛ぶ音。

こうした高音や金属音が非常に気持ちいい。

わしのPC環境は『バイオハザード レクイエム』向けに高音が聞こえやすいよう調整している。

その影響もあると思うが、刀同士がぶつかった瞬間の硬い音がPS5以上に耳へ刺さってきた。

特に、

「キンッ!」

からの

「ザシュッ!」

がたまらん。

PS5 Proでは魂を吸収する瞬間が楽しみだったのに、PCでは敵と刀を合わせる瞬間を待つようになった。

同じゲームを遊んでいるのに、音響環境が変わるだけで注目する部分まで変わるのが面白い。


サウンドバーでは低音と衝撃音が主役になる

さらにサウンドバーでも試してみた。

これは違いが分かりやすかった。

とにかく迫力がある。

敵を斬る。

ドドン!

敵が吹き飛ぶ。

バシャァ!

音が広がり、衝撃にも厚みが出る。

テレビの前で遊んでいるというより、映画を見ているような感覚に近い。

その代わり、PS5で印象的だった細かな魂吸収音は少し埋もれてしまった。

音が悪いという意味ではない。

むしろ迫力はかなり増している。

ただ、『鬼武者』のどの音が目立つかが変わった。

大きな戦闘音や衝撃音を楽しみたいなら、サウンドバーはかなり分かりやすい変化を感じられた。


なぜPS5とPCで「気持ちいい」と感じる部分が違うのか

ここで疑問が出てきた。

スペックだけで考えれば、わしが使っているRTX5070搭載PCの方が自由度は高い。

設定を変更でき、音響機器も好きなものを組み合わせられる。

それなのに、ゲームによってはPS5の方が「なんか気持ちいい」と感じることがある。

『鬼武者』を両方で遊んでみて、その理由の一つが体験のまとまりではないかと思った。

PS5は本体、コントローラー、ゲームが一つの環境としてまとまっている。

特に『鬼武者』ではDualSenseから魂吸収音が鳴り、そこへ振動が加わることで「魂を吸った」という感覚まで手元へ伝わってくる。

対してPCは自由だ。

高音を強くすれば刀の金属音が目立つ。

低音を強くすれば戦闘の迫力を出せる。

自分の好きな方向へ持っていけるのが面白い。

PS5は最初から完成された定食。

PCは好きな具材を足せるラーメン屋。

そんな違いに近い。

PCは自分好みにハマった時の気持ちよさが大きい。

実際、今回のRTX5070環境では刀の「キンッ!」という音がかなり気に入った。

一方でPS5は、特定の音だけではなくゲーム全体としてまとまった状態で遊びやすい。

単純に「どちらのスペックが高いか」だけでは、この違いは判断できなかった。


わしが最終的に選ぶならPS5版

PS5 ProとRTX5070搭載PCの両方で『鬼武者』体験版を遊んでみたが、音だけを比べてもそれぞれ良さがあった。

PCで聞く刀の、

「キンッ!ザシュッ!」

はかなり好きだ。

高音や金属音がハッキリ聞こえる環境なら、剣戟そのものの気持ちよさはこちらの方が強く感じた。

それでも、どちらか一つで最後まで遊ぶなら、今のところわしはPS5版を選ぶと思う。

理由は、魂吸収音やDualSenseの振動まで含めた全体の安定感。

何か一つが飛び抜けているというより、『鬼武者』というゲームで気持ちよく感じてほしい部分が最初からまとまっている。

今回の体験版を始める前は、PS5 ProとRTX5070搭載PCなら画質の違いが一番気になると思っていた。

ところが実際に両方で遊んで、一番悩んだのはそこではなかった。

「キンッ!ザシュッ!」を取るか。

「コォォォ……クシュウッ」を取るか。

まさか『鬼武者』を遊んで、こんなことで悩むとは思わんかった。

でも最終的には――

「コォォォ……クシュウッ」かなぁ。

やっぱりPS5版かもしれん。


【併せて読みたい】

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です