『Gothic 1 Remake』のオールドキャンプで受けられるクエストのひとつが「ウィスラーの剣」である。
ただの単純なお使いクエストかと思いきや、
また、いかにも『Gothic』らしい理不尽さが待っていたのである。『Gothic』の魅力的なとこはこういうとこだ。
今回はクエスト「ウィスラーの剣」の流れと、実際に失敗したルートについて紹介したい。

★ウィスラーから剣を取り戻してほしいと頼まれる
クエストを受けると、ウィスラーから
「100鉱石渡すから商人のフィスクからブロードソードを
買い戻してきてくんなはれ」と頼まれて
100鉱石を預かることになる。

もちろんお金持って逃げることもできるが、わしはそんなことはしない…!なぜならわしは、
現実でも借りた金は返してきたからだ!
……まぁ、家と車と犬のローンはまだ残っとるけど。
というわけで犬のローンはともかく、今回はフィスクのところへ行って剣を買い戻すだけのお使いだが行ってみよう。
★フィスクのもとへ行くと値段が違う
フィスクに話しかけ、
「剣がほしい」を選択する。

だが、ここで問題が起こる。
譲ってくれるブロードソードの価格は110鉱石。
ウィスラーから預かったのは100鉱石。
『あれぇー!?こいつ人の足元見て値上げしとるー!』
ということで、ウィスラーから渡された金額では足りないのである。
つまり、クエストを進めるためには、自分で10鉱石を負担しなければならない。
うわぁ~…、もうほんと…
『Gothic』やなぁ…!
の一言である。
★なんか文句言っちゃった
選んだらいけないと思いつつ、やっぱり正直な意見に引っ張られてしまったので、わしはつい、
「剣、高ぁっ!!」
という選択肢を選んでしまったのだ。

普通のRPGなら、
★値切れる
★説得できる
★別の解決方法が出る
といった流れになりそうだ。
ところが
フィスクが逆ギレして売ってくれなくなる。

文句を言った瞬間、フィスクは機嫌を悪くする。
そしてブロードソードを売ってくれなくなった。
交渉イベントではない。本当に売ってくれない。
「えぇ~!?そんなことあるぅ!?」
と思ったが、どうにもならない。
そのまま剣を入手できない状態になってしまった。
★ウィスラーに報告すると激怒
仕方なくウィスラーのもとへ戻る。
すると当然ながらブチギレられる。
頼まれたクエスト『ウィスラーの剣』は失敗した扱いになってしまうんだ。おい、マジか。
わしは100鉱石しか渡されてないのに、110鉱石請求されており、
なんでわしが知らん奴の剣を取り返すために10鉱石負担せないかんのや!
そもそも、お前誰やねん!
と言いたかったが『Gothic』の中ではそんな言い訳は通用しない。なんてことだ。
★クエスト成功ルート
本来、クエストを成功させる方法は簡単。
文句を言わずに110鉱石を支払うだけ。
ただそれだけの話。
実質的に自腹で10鉱石を追加することになるが、それでブロードソードを入手できる。
その後、ウィスラーに剣を返せばクエスト完了となる。

『高ぁっ!』っていう人間的な気持ちをぐっと抑えて、もう考え方をロボットに寄せるしかないのだ。
ワタシハ、ブロードソードヲカイモドス。タダソレダケ。
それでうまくいくのだ、この世界は。
★報酬
クエスト成功時の報酬は
- 経験値200
となっている。
なんかモヤっとするけど序盤ではそれなりにおいしい経験値である。
そもそもなんで楽しいクエストでこんな気持ちをモヤっとせなあかんのやって話なんだが、
『それが『Gothic』だからねぇ!』
と誰かに言われたらこっちは黙るしかない。
★感想
このクエストで面白かったのは
文句を言った結果、本当にクエストが失敗したことだ。
最近のゲームなら何らかの救済措置がありそうなものだが、『Gothic 1 Remake』は非常にシビアである。
理不尽だとは思うが同時に、この容赦のなさ、人間っぽいところが妙に面白い。むしろAIでは作れないゲームだと思う。
プレイヤーの選択がきちんと結果につながるという意味では、いかにも『Gothic』らしいクエストだった。
単にブロードソードを取り返す話ではないのだ。
ちなみに『Gothic 1 Remake』の世界では
鉱石が通貨になっているが、10鉱石くらい大したことないように見えるけど、
敵を倒してレベル上げするにも寝床もないし、
魔物もお金も落とさないため、
ゴシックは序盤の10鉱石はかなり重い。
2円か1円のワイルドベリーを集めたり、肉を売ったり、
少しずつ稼いだ鉱石なので
「10鉱石くらい自分で払え」と言われると
『わし指輪買う予定やったのに!』
と妙に腹が立つ。
だが、その感覚こそがこのクエストの面白さである。
プレイヤー自身が損をするからこそ、ウィスラーの気持ちも、
フィスクの図々しさも印象に残る。
★攻略ポイントまとめ
とりあえずクエストを失敗したくない場合は、
フィスクに文句を言わないこと。
素直に110鉱石を支払ってブロードソードを購入しよう。
「高い」と思っても口に出すのは我慢である。
わしみたいに文句を言うと本当に売ってくれなくなる。
『Gothic 1 Remake』では選択肢がただの会話ではなく、
結果へつながることがあるというこのクエストはその代表例
だった。そこが面白い。
『Gothic 1 Remake』らしさが詰まったクエスト
今思えば、このクエストは『アミュレット』と同じく
『Gothic 1 Remake』らしさがよく出ていた。
普通のRPGなら、
『足りない10鉱石は返してくれる』とか、
「説得に成功したら値引き」といった救済がありそうなものだ。
しかし『Gothic 1 Remake』は違う。
足りないものは足りない。
失敗したら失敗である。
そしてプレイヤーの選択にも容赦がない。
だからこそ印象に残る。
実際、クエスト完了でもらえる経験値200より、
「剣、高ぁっ!」
と言ったせいでフィスクが本当に売ってくれなくなった衝撃の方が強かった。
理不尽ではあるが、この理不尽さが魅力的なゲームなのだ。
『Gothic 1 Remake』の世界では、軽い気持ちで選んだ会話ですら結果につながる。
ウィスラーの剣は、そんな本作の特徴を序盤から体験できるクエストだった。

とりあえず、10鉱石返してくれ。
指輪ほしいんや、わしは。
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